名古屋・久米社長「末代までの恥」 見通し甘かったフロント
「J1、名古屋1-3湘南」(3日、パロマ瑞穂スタジアム)
昨季年間9位の名古屋はフロントの見通しの甘さ、内部のどたばたに足を引っ張られる形で一気に瓦解(がかい)。年間16位が確定し、来季、初めてJ2への降格が決まった。「大きな変革とチャレンジ」を掲げた今季。指導経験がないにもかかわらず、地元では人気の高い小倉氏に白羽の矢を立て、編成面から一貫してチームづくりができるようゼネラルマネジャーとの兼任監督に据えた。
だが、大黒柱だった闘莉王の退団を招き、十分な補強もできなかった。守備が崩壊し、下降線の一途をたどった。7月にはサポーターが監督解任を迫ったが、フロント内で意見がまとまらないまま、問題は8月下旬まで先延ばし。久米社長は「フロントを束ねる力がなかった。私の責任」と落ち度を認める。
ジュロブスキー監督にたすきを渡したときには残り8試合。新たな戦術を植え付けるにはあまりにも時間が短かった。