山口蛍 井手口は「怪物」 認めるけど…ボランチ争いドンと来い!
「サッカー・国際親善試合、日本-オマーン」(11日、カシマスタジアム)
親善試合のオマーン戦とW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦に臨むサッカー日本代表は7日、鹿嶋市内で合宿2日目の練習を行った。この日に合流したMF山口蛍(26)=C大阪=は、定位置を譲らない姿勢を見せた。
若き力の台頭も受けて立つ。山口はボランチを争う井手口について「あの年齢で代表に選ばれるのはすごい。僕は怪物だと思う」。22歳でA代表に初選出された自身と比較し、20歳が秘める潜在能力を素直に認めた。
「似ている選手には負けたくない」と対抗心をむき出しにする井手口とは対照的だ。「100%を出して、例えば陽介にポジションを取られても、自分の実力はそこまで」。一見、弱気とも取れる発言だが、簡単に定位置を譲る気は毛頭ない。
ブラジルW杯も経験し、国際Aマッチ出場28試合を数える。10月の最終予選イラク戦では劇的な決勝ゴールも決めるなど代表での存在感も増しつつある。
「サウジ戦は間違いなく今年一番の試合。勝って一年を締めくくりたい」。口数は少ないが、いつものように、静かに燃えている。