大迫狙う鹿島凱旋弾!ハンパない気合「久しぶりの代表。結果にこだわる」
「サッカー・国際親善試合、日本-オマーン」(11日、カシマスタジアム)
親善試合のオマーン戦とW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦に臨むサッカー日本代表は7日、鹿嶋市内で合宿2日目の練習を行った。この日からチームに合流したFW大迫勇也(26)=ケルン=は、鹿島時代に慣れ親しんだカシマスタジアムでのオマーンとの一戦で“凱旋(がいせん)弾”を狙うことを宣言した。また、同じくこの日に合流したMF山口蛍(26)=C大阪=は、定位置を譲らない姿勢を見せた。
ハンパなゴールはいらない。狙うは、鮮烈で代表定着につながる凱旋弾だ。合流初日は軽めのメニューをこなしただけだったが、大迫の心は既に臨戦態勢。「久しぶりの代表。結果にこだわる。得点だけを狙っていきたい」。ゴールハンターは、その目をギラつかせた。
何の巡り合わせだろうか。およそ1年半ぶりの代表合宿。場所はプロのキャリアのスタート地点で、5シーズン過ごした鹿島の練習場だった。地元のファンから大きな声援も受け「懐かしい感じもした。代表として帰ってこられたのはうれしい。期待に応えたい」。オマーン戦の試合会場であるカシマスタジアムについても「特別なところ。一番好きなスタジアムで試合ができることがうれしい」と誇らしげに話した。
牙を研いできた。昨季、所属クラブでは中盤やサイドでの起用が多く結果を残すことはできなかった。「苦しい思いをした。もうあんな思いはしたくない」。悔しさをバネに必死にもがいた。「あっち(ドイツ)はゴール前の激しさ、強さがある。そこでプレーすれば、それだけ自分も強くなる」。今季はFWとしての定位置をつかみ、先発9試合を含めて公式戦11戦に出場し、4得点2アシスト。代表復帰を果たした。
ハリルホジッチ監督はオマーン戦で新戦力を試すことを選手にも明言しており、2トップの布陣を試す可能性もある。「できる自信がある。やってきたことを出したい。勢いを持ってやっていきたい」。公式戦通算40得点をたたき出した思い出のスタジアムで、大迫は自らの存在価値を証明する一撃を決める。