清武が攻撃陣をけん引!1ゴール2アシストの大活躍

 「国際親善試合、日本4-0オマーン」(11日、カシマサッカースタジアム)

 サッカー日本代表がオマーン代表に4-0で快勝した。一蹴では足りない。MF清武弘嗣(セビリア)が不安を“三蹴”し、ハリルホジッチ監督をうならせた。3得点に絡む活躍で日本をけん引。所属クラブでは出場機会が限られているため、試合勘を取り戻す“リハビリ”の意味合いが大きかったが、指揮官は「欧州でプレー回数は少なかったが、彼を信用していいのだと見せてくれた」とベタ褒めだった。

 ピッチで見せたプレーが何よりの証明だ。ハリル体制ではMF香川が多くプレーしてきたトップ下で先発し、前半32分にはフワリとしたクロスで、同42分には縦パスから大迫の得点を“アシスト”。後半にはFW浅野が獲得したPKをゴール右上に沈め、1ゴール2アシストと躍動した。

 「一番の収穫は、試合の中で自分たちが状況を見てプレーできたこと」と充実の表情で振り返ったように、柔軟な判断力も光った。指揮官の指示は「FWと近い位置でプレーすること」。だが前線にボールがつながらないと見るや、前線を離れてボールを受けに下がるなど機転を利かせた。その上で運動量もしっかり維持。後半26分にピッチを退くまで存在感を見せ続けた。

 日本の「10番」香川は右足首痛で万全とはいえない状況だが、取って代わる背番号13は心身も、試合の中での感覚も良好。不安はもうない。清武の、日本の視界は明るく開けた。

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