大迫2発CFに名乗り!凱旋カシマでハンパないアピール
「国際親善試合、日本4-0オマーン」(11日、カシマサッカースタジアム)
サッカー日本代表がオマーン代表に4-0で快勝した。15年6月以来の代表復帰となったFW大迫勇也(26)=ケルン=が前半32、42分に2得点を挙げる活躍を見せた。MF清武弘嗣(27)=セビリア=は後半19分にPKを決めるなど、1得点2アシストを記録。終了間際には途中出場のMF小林祐希(24)=ヘーレンフェイン=が代表初ゴールを決めた。ただ、FW本田圭佑(30)=ACミラン=の不調は深刻。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)は、15日のサウジアラビア戦での先発落ちも示唆した。
ハンパない決定力を見せつけた。15年6月以来の代表復帰となった大迫が3トップのセンターFWとしてハリルジャパン初先発。2得点を挙げ、強烈なインパクトを残した。
「得点を取る事しか考えていなかった」と決意を込めてピッチに立った。前半32分、清武のクロスを頭で合わせて先制のネットを揺らした。13年11月のオランダ戦以来約3年ぶりとなる代表通算4得点目。同19分にはオフサイドの判定でゴールを取り消されており、正真正銘のゴールに力強く拳を握った。
“大迫劇場”は続く。同42分には再び清武からペナルティーエリア内でパスを受けると、代名詞の“大迫ターン”から右足で突き刺した。1試合2得点は13年7月の東アジア杯オーストラリア戦以来。「落ち着いてターンできた。ゴール前は落ち着きが大事」と誇らしげに振り返った。
ハリルホジッチ監督にとって探し求めた“ソリューション”が見つかった。指揮官は就任以降「得点を取れる選手を探している」と繰り返していた。直近5試合でセンターFWが得点を挙げた試合は9月タイ戦での浅野のみだったが、試合後には「このポジションで本当にいい候補が見つかった。我々のチームにかなり多くのことをもたらしてくれる」と称え、トップ下の清武も「あいつ以上にボールが収まるヤツはいない」と信頼を寄せた。
「ピッチの匂いが懐かしい感じがした。自然とモチベーションが上がった」と、鹿島時代に公式戦40得点を積み上げたスタジアムで凱旋弾にもなった。6月25日の第1ステージ福岡戦では、この試合を最後に鳥栖移籍が決まっていた青木のユニホームを着て内田とともに応援に駆けつけるなど、古巣への愛着は強い。この日は地元鹿児島から両親を含め親族ら約40人も招待していた。指揮官から合格点を与えられた61分間だったが「次が大事。またこれから頑張ります」。満足感を胸にしまい込み、次戦を見据えた。