本田 先発落ちの危機に“逆襲宣言”「本田は本調子に戻してきた」と言わせる
「W杯アジア最終予選、日本-サウジアラビア」(15日、埼玉スタジアム)
サッカー日本代表は、4-0で快勝したオマーンとの国際親善試合から一夜明けた12日、茨城県鹿嶋市内で調整した。W杯アジア最終予選・サウジアラビア戦に向けて、先発落ちの危機に直面しているFW本田圭佑(30)=ACミラン=は「見返したいという気持ちがなくなればサッカーを辞めるべき。『本田はもう一度本調子に戻してきた』と言われないといけない」と逆襲を誓った。
本田の時代は終わったのか-。「本田は試合のリズムが足りないことが確認できた。かなりの経験があり、ずっと存在感を出してきたのだが…」。オマーン戦後、ハリルホジッチ監督はそう評した。
本田の認識は全く異なった。「むしろ感じは良く、タッチなど感覚も戻った」と強調。現状について、指揮官との間には大きなギャップが存在する。
サウジアラビア戦で先発落ちの危機に直面しているが「批判も耳に入っている。見返したい気持ちがなくなればサッカーを辞めるべき。『本田はもう一度本調子に戻してきた』と言われないといけない」と逆襲を誓った。さらに「メンバーは監督が決めること。その意味を説明する必要があるし、納得できれば受け入れる。今の時点で代表から外される理由はない」と語気を強めた。
08年6月に代表デビューしてから、W杯南アフリカ大会16強に導くなど85試合36得点を挙げてきた。「代表では自分の力で道を切り開いてきた。自分が代表にふさわしい選手か、そうでないかは自分で判断できる」。“引き際”は自ら決めると言わんばかりの強烈な自負だった。
「少なくともスタメンで出るつもりで準備している」と最後に断言した。幾度も逆境をはね返し、現在の地位を築き上げた。サウジアラビア戦でも同様に存在を誇示できるのか。次戦は文字通り、“実力”を示す場でもある。