FC東京、7年ぶりのJユース選手権制覇 久保建英が決勝点演出
「Jリーグユース選手権・決勝、FC東京U-18 3-2広島ユース」(19日、ヤマハスタジアム)
FC東京U-18が広島ユースを延長戦の末に3-2で破り、7年ぶり3度目の優勝を果たした。注目のU-16日本代表MF久保建英(15)は、延長後半7分に決勝点を演出した。チームは今夏の日本クラブユース選手権に続き、クラブ史上初の2冠を達成。残る高円宮杯を制すれば、JリーグのU-18チームでは初の3冠となる。
後半開始から途中出場した久保が、MF荒川滉貴(17)の決勝点をアシストし、チームを逆転勝利に導いた。2-2で迎えた延長後半7分、相手GKがキックミスしたボールは、センターラインから敵陣に少し入った場所にいた背番号41の足元へと転がった。「ファーストタッチでいいところに運べた」という久保は、ゴールを視界に捉えた。だが、「ここから蹴ったら(遠すぎて)外してしまうかも」とシュートではなく、ドリブルを選択した。
相手DF3人を引き連れ、シュートの間合いを図りながらゴール中央へと切り込んでいく。そこで視野に荒川が飛び込んでくると、すぐさまパスへと切り替えた。
「3人の間に切り込んでシュートを打とうと思ったら、荒川選手が走ってくるのが見えた。後は、パスを出して落ち着いて決めてもらうだけでした」。久保の左足から放たれた優しいパスをコントロールした背番号24は、冷静にゴールへと流し込んだ。
これでU-18のタイトルで2冠を達成。高円宮杯を制覇すれば、史上初の3冠獲得となる。久保はクラブを通じて「3冠という目標がまた一歩現実に近づいたので、とてもうれしい。きょうは楽しむだけ楽しんで、明日から切り替えて(高円宮杯)プレミアリーグに向けてチーム一丸となって頑張っていきたい」と意気込みを示した。