J2松本は昇格プレーオフへ 清水に得失点差で及ばず
「J2最終節、松本3-2横浜C」(20日、松本平広域公園総合球技場)
1年でのJ1復帰を目指していた3位の松本は、リーグ最終戦で横浜Cと対戦。FW高崎寛之の2得点などで3-2と勝利したが、2位の清水に得失点差で及ばず、昇格プレーオフにまわることになった。
過去最多となる1万9632人の大声援を受けた松本は、立ち上がりから鋭い出足と、高い闘争心を見せたが、前半9分に相手のクリアボールをつながれて先制被弾。追いかける展開となった。それでも、前半終了間際にPKを獲得。これを、3戦連続得点中の高崎がキッチリと決め、クラブの連続得点記録を更新。1-1のドローで試合を折り返した。
後半に入っても、松本の運動量は衰えなかった。後半5分には、高崎が右足でミドル弾を決めて逆転に成功。スタジアムは一気に沸いた。だが、その4分後にCKから失点。再び試合を振り出しに戻されたが、後半37分に、途中出場のFW三島康平が左CKを頭で合わせて勝ち越し。粘る横浜Cを突き放して勝利をつかみ取った。
だが試合後のオーロラビジョンで、2位清水が勝利したことが伝えられると、サポーターからはため息も漏れた。リーグ戦は3位で終了。昇格プレーオフでは6位の岡山と対戦することになった。試合後のセレモニーでは、反町監督が「言葉にするのが難しい状況。ただ、我々はまたここ、アルウィンで試合をすることができる。目標であるJ1昇格に向けて、ベストを尽くしていきたい」と語り、サポーターも大きな声援を送った。
また、この2得点の高崎も「得失点差で3位となったが、1位や2位にそこまで離されてはいない。自信を持って戦いたい」と気持ちを切り替えていた。