コロンビアで航空機墜落、元Jリーガーら5人搭乗か 生存者6人と報道
コロンビア中部メデジン近郊で28日夜、ブラジルのプロサッカーチーム、シャペコエンセの選手ら乗客乗員計81人が乗ったボリビアのチャーター機が墜落した。コロンビアのサントス大統領は29日、75人が死亡し、6人が生存していることを明らかにした。コロンビアの航空当局が発表した搭乗者名簿によると、かつてJリーグに在籍していた監督や選手の計5人が乗っていたが、生存者名簿にはいずれも名前がなかった。チームは30日の南米カップ決勝に出場する予定で、大一番を前に悲劇に見舞われた。
ブラジル1部リーグの強豪クラブが大惨事に巻き込まれた。墜落した航空機はボリビア東部サンタクルスからメデジンに向かっており、28日午後9時半ごろにメデジンの国際空港に到着予定だったが、メデジン近郊で消息を絶ち、山岳部に墜落した。事故機から電気系統のトラブルを伝える緊急発信があったという。
同機には、30日にメデジンで行われる南米カップ決勝に出場する予定だったブラジル南部サンタカタリナ州シャペコを拠点とするクラブチーム、シャペコエンセの選手らが搭乗していた。
コロンビアの航空当局が発表した搭乗者名簿には、09年にJ1神戸を指揮したカイオジュニオール監督(51)のほか、少なくとも4人の元Jリーガーの名前があった。元千葉、C大阪に在籍したFWケンペス(34)、元川崎のMFアルトゥールマイア(24)、元柏のMFクレーベル(35)、元京都のDFチエゴ(30)で、生存者名簿にはいずれも名前がなかった。
コロンビアメディアが報じたチーム旅程によると、シャペコエンセはブラジル最大都市サンパウロの空港を出発。サンタクルスを経由してメデジン入りする予定だった。
シャペコエンセが南米カップの決勝に進出するのは初の快挙だった。南米カップの優勝チームは例年、翌年に来日してJリーグ・YBCルヴァン・カップ(旧ヤマザキナビスコ・カップ)の優勝チームとスルガ銀行チャンピオンシップで対戦する。南米サッカー連盟は29日、当面はすべての試合を中止することを決め、ドミンゲス会長がメデジンに向かった。