浦和「勝ちに行く」 10年ぶりリーグV王手でも初心に立ち返って戦う
「明治安田生命J1チャンピオンシップ・決勝第2戦、浦和-鹿島」(3日、埼玉スタジアム2002)
J1年間王者を決める明治安田生命チャンピオンシップ(CS)決勝第2戦は3日に埼玉スタジアムで行われる。第1戦を1-0で先勝した浦和(年間勝ち点1位、第2ステージ優勝)は2日、さいたま市内で、鹿島(同3位、第1ステージ優勝)は茨城県鹿嶋市内で最終調整した。浦和は引き分け以上か、0-1の敗戦でも規定により10年ぶり2度目の優勝となる。年間王者は8日から日本で開催されるクラブW杯に開催国代表として出場する。
第1戦の勝利はリセットする。10年ぶりのリーグ制覇に王手をかけている浦和は、ハーフコートの紅白戦などで約1時間の調整を行った。先勝したため優位に試合を進めることが可能だが、ペトロビッチ監督は「スコアを計算しながら戦うことは非常に危険」と、その見解を否定した。
DF槙野は「第1戦の結果はすべて頭から外さないといけない」。FW興梠も「第1戦の勝利は忘れて勝ちに行くことが大事」と口をそろえ、初心に立ち返り、0-0の心構えで挑むことを強調した。
チームは11月12日の天皇杯4回戦でPK戦の末、川崎に敗れたが、公式記録上は引き分け扱いとなるため、8月31日のルヴァン杯準々決勝第1戦から公式戦14試合不敗と好調を維持している。
就任5年目となる指揮官は「勝利して真の王者であると示したい。5年間積み上げたものを出したい」と、自身初の戴冠へ力を込めた。入場券は前売りで完売。6万人近いサポーターで赤く染まったスタジアムで、“ミシャ・レッズ”が集大成の戦いに臨む。