ナシオナル3位、墜落被害シャペコエンセに捧げる PKでアメリカ撃破

PK戦でアメリカに勝ち歓喜するナシオナル・メデジンイレブン=日産スタジアム(撮影・棚橋慶太)
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 「クラブW杯・3位決定戦、ナシオナル・メデジン2-2(PK4-3)クラブ・アメリカ」(18日、日産スタジアム)

 2-2で突入したPK戦で、ナシオナル・メデジン(コロンビア)がクラブ・アメリカ(メキシコ)を4-3で破り3位を決めた。

【PK戦の結果】

アメリカ ××○○○

ナシオナル○×○○○

 試合は意外な形で序盤に動いた。前半6分、クラブ・アメリカのサムジオが自軍ゴール前で相手選手と競り合って触ったボールがGKの股を抜きオウンゴールとなってしまった。ナシオナルは、26分にゲーラのゴールでリードを2点に広げた。

 しかし、クラブ・アメリカも反撃する。前半38分。大きく左サイドにボールを動かし、守備ラインを揺さぶってから中央へ折り返し。パスを受けたアロージョが豪快に蹴り込み、GKの手をはじいてゴールネットを揺らした。さらに、後半21分にはペラルタがPKを決めて同点としていた。

 ナシオナル・メデジンはスダメリカーナ杯という南米大陸の各国上位クラブが出場する大会決勝で、旅客機墜落事故被害にあい、監督、選手、スタッフら多数が死亡したシャペコエンセと対戦する予定だった。結果として試合は中止になり、優勝をシャペコエンセに譲ったナシオナルは、クラブW杯の結果をシャペコエンセに捧げるべく来日していた。

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