石井正忠監督、疑惑の判定に「ものすごく悔しい」
「クラブW杯・決勝、レアル・マドリード4-2鹿島」(18日、日産スタジアム)
開催国枠として出場した鹿島(J1王者)が欧州王者レアル・マドリード(スペイン)に延長戦の末、惜敗した。試合後には、鹿島の石井正忠監督(49)や選手らが疑惑の判定について言及した。
2-2で迎えた後半45分、カウンターを仕掛けようとしたFW金崎夢生(27)が、レアルDFセルヒオラモスに手を使って倒された。セルヒオラモスは後半10分にイエローカードを提示されており、ザンビア人主審は2枚目となるイエローカードに手を掛けたが、何故か思いとどまった。退場になっていれば、延長戦で数的優位に立てただけに、勝敗を左右する局面だった。
石井監督は「ものすごく悔しい。レフェリーが勇気を持てなかった場面があった。そこも残念」と唇を噛んだ。
選手たちの反応も様々だった。GK曽ケ端準(37)は「イエローカードに値するプレーだった」。MF永木亮太(28)は「レフェリーが一番、レアルをリスペクトしていた」と皮肉交じりに話した。DF昌子源(24)は「言い訳はしない」と前置きをしつつ、「(イエローカードが)出る出ないで状況は変わった。これも国際試合なのかな」と複雑な表情を見せた。
2得点を挙げるなど、今大会のブロンズボールに輝いたMF柴崎岳(24)は「(イエローカードが)出るかと思ったが、そんなものなのかなと。サッカーは不完全なものなので」と冷静に振り返った。