INAC神戸が皇后杯決勝へ 澤の背中追う京川が勝ち越し弾

 「女子サッカー・皇后杯・準決勝、INAC神戸3-1仙台」(23日、味の素フィールド西が丘)

 INAC神戸(なでしこリーグ1部)が、25日の決勝(フクアリ・14時開始)に勝ち上がった。新潟(なでしこリーグ1部)との決勝は2年連続。神戸は1-1で迎えた延長前半12分に途中出場のFW京川舞(22)が勝ち越しゴール。同後半3分にもダメ押しゴールを決め、粘る仙台を振り切った。

 スルーパスに呼応して左サイド深くに飛び出した増矢のクロスに、京川が点(頭)で合わせた。「目の前にGKともう1人いたけど、マークに来なかったので(ゴール前の)スペースに入れた。リカ(増矢)からいいボール来たので合わせるだけだった」

 1-1で迎えた延長前半12分、前頭部でミートしたボールはクロスの勢いを殺すことなくゴール右へ。前半の早い時間帯に先制しながら後半終了間際に追いつかれた試合にけりをつけた。延長後半3分にはゴール前のこぼれ球を左足で押し込んでダメも押した。

 後半15分にボランチとしてピッチに入った。だが「(パスを)出して動いてという意識。ゴール前のスペースに入っていくのが私の仕事」。常にシュートまでを意識した結果が勝負どころでの2点につながり、「厳しい試合で勝てて素直にうれしい」とはにかんだ。

 昨季限りで現役を引退したMF澤穂希(38)の背中を見て育った。「チームが苦しいときに、どれだけ走れて、点を取れるかが大事。そういうのを学んだ。それを試合で見せられてよかった」と達成感に浸った。

 2012年のU-20女子W杯日本大会で3位になった世代。自身は左膝の大けがで出場できなかったが、同世代屈指の点取り屋だった。今ではけがもいえ、本来のストライカーとしての嗅覚をいかんなく発揮している。

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