東福岡、連覇へM3 エース藤井2戦連発
「サッカー・全国高校選手権・3回戦、東福岡3-0鹿児島城西」(3日、等々力陸上競技場)
ファーストチャンスをものにした。前半2分、東福岡のFW藤井一輝(3年)は左サイドからの速いクロスに反応。相手守備ラインの背後から飛び出し、頭でねじ込んだ。決勝点を挙げたとはいえ、2日の初戦は前半に2度の絶好機を逃していただけに「練習でやっていたのでイメージはあった。早いうちに決めようと思っていた」と胸をなで下ろした。
前回大会では30人の登録メンバーに入りながらベンチ入りを果たせず、スタンドでのビデオ撮影を任された。新チームでも当初は佐藤凌我(3年)が先発。それでもチャンスが訪れることを信じ、東福岡の歴代1トップの動きを研究するなど、努力を重ねて定位置をつかみ取った。
2戦連発の背番号9は「点を取るのは仕事なので当たり前」と涼しい顔だ。OBで日本代表の長友佑都から「2連覇を目指せるのは東福岡だけ」とのメールも届いた。1997、98年度以来、同校2度目の連覇へあと3勝。藤井は「まずは目の前の試合」と気を引き締めた。