青森山田貫禄4強 FW鳴海が単独トップ4点目決めるも監督は内容に不満
「サッカー・全国高校選手権・準々決勝、青森山田3-1正智深谷」(5日、等々力陸上競技場)
準々決勝4試合が2会場で行われ、青森山田は正智深谷(埼玉)を下し4強入りを決めた。
着実に歩を進め、リベンジの舞台へとたどり着いた。「思った以上に体の重さというか、疲労を感じた。内容に納得はしていないが、結果はオーライ。無失点優勝を目標にしていたが、これも良い教訓としてポジティブに捉えたい」。試合後、青森山田・黒田監督は淡々と振り返った。
Jユースも含めた高円宮杯チャンピオンシップ王者にとっては、納得いく試合ではなかったが、安定の強さを見せた。前半13分、エースFW鳴海が得点ランク単独トップとなる大会4得点目を決めて先制。後半13分には司令塔のMF高橋が、同21分にはオウンゴールでそれぞれ加点した。
初の選手権制覇に向け、おごりなどみじんもない。後半33分に自陣左CKから失点したが、FC東京入りが内定している守護神GK広末は「失点は反省しないといけないが、逆にこれでチームも引き締まる」とキッパリ。昨年は涙をのんだ準決勝の舞台。「相手は違ってもリベンジするというモチベーションがある」と指揮官。見据えるのは7大会ぶりの決勝戦、そして日本一だ。