ハリル監督 W杯出場枠拡大に賛成「筋の通ったアイデアだ」
国際サッカー連盟(FIFA)は10日の理事会で、2026年ワールドカップ(W杯)からの出場枠拡大を討議する。世界最高峰の舞台のあり方を左右する決定について、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)は9日、「サッカーは全世界的にどんどん高いレベルでプレーされるようになっている。W杯拡大は筋の通ったアイデアだ」と賛成の意向を示した。
拡大案の候補には現行の32チームから40や48への増加が挙がる。監督は「48チーム案、特に1次リーグで32チームに絞る案が、より明確で公平」との見解だ。48枠案で有力なのは1次リーグを3チームずつ16組で行う方式。現行の4チーム制と比べ「勝利がより重要になる。特に大会初戦への臨み方が変わる」との考えを持つ。最終戦で対戦する2チームが、望む結果を得ようと共謀する可能性が残るため「現実的に難しいところもある」と短所も指摘した。
拡大によるレベルの低下を懸念する声もあるが「その考え方は理解し難い」とコメント。14年のW杯ブラジル大会決勝トーナメント1回戦で、自身が率いたアルジェリアが優勝したドイツを苦しめたことを例に挙げ「強豪国は伏兵との対戦を嫌がる気持ちがあるので、チーム数が増えるとレベルが下がるという一般論を隠れみのにする。だが、それは少し傲慢(ごうまん)だと思う」と一蹴した。
日本への影響については「もし日本が1次リーグを突破し、W杯の3試合目で決勝トーナメントを戦えれば、かなり面白いことになる」と利点が大きいとみる。アジアの増枠数は「3枠が適当だと思う」とした。