J1神戸が総額10億円でポドルスキ獲り 元独代表10番に正式オファーへ
J1神戸が元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(31)=トルコ・ガラタサライ=の獲得交渉に入る。17日、神戸のクラブ関係者が「これほどの選手を取れるチャンスはない。神戸にもいいイメージを持ってくれているという」と正式オファーを出す方針を認めた。
ポドルスキに関しては16日付のドイツ紙「ビルト」など複数の現地紙に「神戸が年俸800万ユーロ(約9億6000万円)プラスボーナスの2年半契約で獲得」などと報じられた。神戸のクラブ関係者は「まだ調査段階。全く話(交渉)はしていない」と「獲得」とした現地報道は否定。それでも調査段階は完了し、次のステップへゴーサインが出た。
背景には楽天グループの「グローバル戦略」がある。グループ内でも「サッカーの位置づけは重要」とされ、昨年11月にはスペインの名門クラブ・バルセロナとメインパートナー契約を4年総額2億2000万ユーロ(約266億円)で締結。神戸がビッグネーム獲得を目指すのもその一環だ。
ポドルスキ側も、トルコでの生活に不安を覚え移籍を視野に入れているという。これまで中国の複数クラブが獲得に動いたが、合意に至っていない。
神戸側は「総額10億円と見ている」(クラブ関係者)と“ポルディ獲得資金”を用意。交渉が成立すれば、強烈な左足を武器にW杯制覇にも貢献した元ドイツ代表の背番号「10」が、神戸に降臨する。