G大阪・食野、マンC完全移籍 違約金1億円満額支払い
J1G大阪は9日、FW食野(めしの)亮太郎(21)がイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーに完全移籍すると発表した。複数の関係者によると、マンチェスター・シティーは100万ユーロ(約1億2千万円)前後とみられる違約金を満額支払ったという。(金額は推定)
G大阪は宮本監督も含めた懸命の慰留に努めたが、食野の欧州挑戦の意思は強く、松波強化部長は「本人の気持ちを優先した」と明かした。食野は既に渡英しており、この日、大阪府吹田市内で行われた非公開練習にも参加しなかった。
東京五輪世代の食野はG大阪下部組織出身で、日本代表MF堂安律(21)=フローニンゲン=とは同期。今季は5月にJ1初ゴールを挙げるなど12戦3得点を記録した。
マンチェスター・シティーはプレミアリーグ2連覇中で昨季は国内3冠も達成した世界屈指の強豪。1月には川崎からMF板倉滉(22)=フローニンゲン=を獲得していた。板倉と同じく、食野も英国の就労ビザ取得要件を満たさないため、今後はオランダ、ベルギーなどを中心に期限付き移籍先を模索することになる。