母が激白…長友、弱音ポロリ「インテルはすごいプレッシャーで大変」

 【2012年2月3日付デイリースポーツ紙面から】

 長友はインテルで苦悩していた‐。イタリア1部リーグ(セリエA)で活躍する日本代表DF長友佑都(25)=インテル・ミラノ=の母・りえさん(49)が2日、発売中の著書「心は、強くなる」(ワニブックス)の刊行に際し、都内で行ったデイリースポーツのインタビューで長友の近況を語った。クリスマス休暇中に漏らした愛息の弱音や、結婚について、母としての思いを語った。

 昨年末のクリスマス休暇で帰国していた時のことだった。長友の一言に、りえさんは驚いた。「インテルはすごいプレッシャーで大変。想像していたより大変だよ…」。弱音を吐かないと思っていた息子の素顔だった。

 “世界最高のサイドバックになる”という目標を掲げ、イタリアでしのぎを削る日々。母親として「“大変なのね”、とは言わないようにしていますので…。『突破口が見つかるよ』と声をかけました」と支えたが、疲れが見て取れた。

 光明は、1月15日に行われたACミランとのダービーマッチに1‐0で勝ったことだった。「寝ようとしたころに電話がかかってきて、日本ではどう?って。新聞を写メして送ってあげました」。何かターニングポイントになる時に、長友から連絡が入るという。

 りえさんは、中1でゲームセンターに入り浸った長友に、毎日お弁当を届けた。本人が「このままではダメ」と気付くのを待った。今回もあれこれと口は出さず、自分でハードルを乗り越えるのを待った。辛抱強い放任主義が、タフで前向きな長友の礎になった。

 また、結婚については「いつまでも(私が)ついていられるわけではありませんから」と吐露。「いつかは、幸せな家庭を築いてもらえればいいですね」と、思いを打ち明けた。

 今後、どのようなキャリアを積むのか。りえさんは「こう、というのはないですけど…」としながらも、「目標は高く持たなければいけません」とアドバイス。息子が世界最高のサイドバックになる日を、誰よりも心待ちにしている。

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