本田、地元の批判「どう書こうと自由」

 サッカーのイタリア1部リーグ(セリエA)ACミランの日本代表MF本田圭佑(27)が、5日のイタリア紙、ガゼッタ・デロ・スポルトの単独インタビューに応じた。移籍後、リーグ戦では無得点が続いているものの、「もうすぐゴールできる」と、初ゴール宣言が飛び出した。

 ‐来季は欧州チャンピオンズリーグのないシーズンになりそうだが。

 「2年先を見越したい。今はヨーロッパリーグ(セリエA5位以内)に入ることだ。大事な目標だ」

 ‐イタリア・メディアの評価に対してどう思うか。

 「批判は喜ばしいものではない。ただ、だれがどう書こうと自由だ。私は現在、セリエAで重要な時期にゴールができるという感覚がそこまできていると感じている。ミランで優秀な選手になるためにやってきたのだから」

 ‐そこまでの道は長いが。

 「それは分かっている。しかし、ここには大きなプロジェクトがあり、しかも日本人は我慢強いんですよ」

 ‐現在与えられているポジションは、本来あなたがプレーすべき位置ではないと日本では報道されているようだが。

 「セードルフ監督とはよく話をしている。彼とは英語で話し合い、理解し合っている。最初のころ、詳細がわからなかったが、深いところまで話し合い、教えてもらったこともあった」

 ‐今はより理解し合っているということか。

 「最初、右サイドは私のポジションではないと感じていた。真ん中にカカがいて、いいプレーをしていた。そして私は、自分のスペースを見つけられた。今では一番最初の試合よりは良くなっていると感じる。センターはもちろん私の“家(本来の位置)”だ。CSKA(モスクワ)では右でプレーしたこともあった。しかし、セードルフ監督は、その場所に適し、その能力がある選手しか、そこに置かない哲学を持っている。監督と私のフィロソフィー(哲学)は違うかもしれないが、会話はある。毎日、よく話をしている」

 ‐フィロソフィーが違うとは。

 「サッカーにはカウンターアタックもあれば、ボールキープもあるということです。監督とクラブに関してのことで、慣れなければならない」

 ‐環境には慣れたか。

 「(練習施設の)ミラネッロは全て素晴らしい。スタッフは特にそう。カカは私が何のことか分からないことを通訳してくれたし、ボネラ、アバテ、モントリーボもアドバイスをくれた。私がミランになじむのに、全員が力を貸してくれた」

 ‐バロテリと肩を組んだりしていたが、お互い共通するものがあるのか。

 「ファッションやライフの意味では別々です。でも、ピッチではお互い同じ目的に向かって戦っていく。彼のキャラクターは、私にピッチ上での強い感情をプレゼントしてくれた」

 ‐ザッケローニ監督とセードルフ監督の違いは。

 「いい関係を保っている。彼からは多くのことを学んだ」

 ‐来月にはインテル・ミラノのDF長友祐都とのダービーマッチが実現しそうだが。

 「すべての人々を興奮させられればいい。まぁ、ユウトはすごく走るから、自分がどれだけ対応するプレーをしなければならないかと思うと…」

 ‐イタリア人サポーターは(ゴールを)待ちわびているが。

 「ここまでの忍耐を(経験するとは)予測していなかった。人々が私に期待しているのは分かる。でも、私自身を信じている。どんな批判があっても、私自身をばらばらに取り壊すことはない」

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