絶不調も本田節さく裂「FK譲らない」

 「日本代表・W杯直前合宿」(4日、クリアウオーター)

 サッカー日本代表のFW本田圭佑(27)=ACミラン=が4日、合宿中の米クリアウオーター市内で共同取材に応じた。昨年8月のウルグアイ戦以来、代表戦で決めていない直接FKについてW杯でもキッカーを譲らないと主張。自身の状態が上がっていないことを認めた上で、あえてチーム全体にも先制点を絶対に与えないことを訴えるなど強気な発言を連発した。

 代名詞のFKを譲る考えは毛頭なかった。本田は「大事なところでFKを決めてきたという自負はありますので。大事なところで外した後にたたいてくれたらいい」と断言。「大事なところ」とは当然、W杯しかない。

 4年前のW杯南ア大会デンマーク戦で決めて以来、代表で得点した直接FKは昨年8月のウルグアイ戦のみ。最近では5月27日のキプロス戦、右45度約20メートルという得意の位置で得たFKも、はるか上空に外してしまった。

 確率が低くなっているのは本田も自覚している。その上で「ポンポン外しているからといって精度が落ちていると言われても、今までの自分のFKを見ていない人の発言としか言いようがない」と反論。大舞台で決めてこその本田圭佑だ、という強烈なメッセージを発した。

 チーム全体にも苦言を呈した。W杯直前の国際Aマッチで3連敗した南ア大会前と対照的に、キプロス戦、コスタリカ戦と連勝中。空気が緩む可能性を指摘されると、「先制点を与えると前回の(優勝した)スペインでさえ、スイスとの初戦を落としています。取られたら負けるというぐらいの危機感を持ってやる」と力説した。

 本田の言う通り、前回のW杯南ア大会では全64試合中0‐0の引き分けを除いた57試合で、先制したチームは45勝9分け3敗。実に79%の勝率を誇る。点を取られないことを意識しすぎるとプレーが硬くなるリスクもあるが、「ふわっと入るより100倍いい」と意に介さない。

 首元の手術を受けたという報道についても、「自分の口から手術をしたなんて一言も言ってません。今、自分自身がここにいるということだけで十分なんじゃないかと思います」と雑音を封じた。6日のザンビア戦では周囲を納得させる結果が必要になる。

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