「ブラジルＷ杯」（１２日開幕）

　誕生日前夜に“大洪水”‐。日本時間の９日（現地８日）に誕生日を迎えたサッカー日本代表ＦＷ大久保嘉人（３２）＝川崎＝は、７日のブラジル初日の夜に宿舎の部屋を水浸しにするというアクシデントを招いていたことを明かした。

　３２歳のベテランは、少年のような苦笑いを浮かべた。「いやー、やばかったね」。ＦＷ大久保が、ブラジル入り直後のアクシデントを振り返った。

　大会中の拠点となる宿泊施設を「すごくきれいでいいですよ」と話す大久保だが、ハプニングは宿舎入りからわずか数時間後に待っていた。バスタブにお湯を張っていたところ、バスタブ内の上部にある排水溝が開いていないことに気づいた。対処しようとしたが「何か硬いというか、開かなくて…。俺の部屋だけ“大洪水”になってしまった」という。

　「これは誰かに言わないけん」と、慌てて近くのＦＷ柿谷の部屋へ“救済”に向かった。「あいつのバスタブも（決壊）ギリギリやったんよ」と、何とかあふれる直前で食い止めたという。結果的にはホテルスタッフに掃除をしてもらい、「部屋に２つバスタブあるんやけど、浅い方はもう使わん」と笑った。

　ブラジル初練習前には、３２回目の誕生日を迎えた。４年前の南アフリカＷ杯を含め「代表で迎えられるというのは、最高の誕生日やね。（メンバー発表直前だった）１カ月前は、全然想像できんかった。いい１年にしたいね」。思わぬ“水害”アクシデントをも豪快に笑い飛ばす大久保は、どこまでも若々しい。