アギーレはベテランを重用、熱い監督

 日本サッカー協会は24日、元メキシコ代表監督のハビエル・アギーレ氏(55)と次期日本代表監督就任で合意したと発表した。

 アギーレ氏は選手を自分の型にはめるのではなく、選手やチームの特徴に柔軟に適応するタイプだ。メキシコ代表では丁寧にショートパスをつなぐスタイルが評価されたが、スペインの各クラブでは限られた戦力のポテンシャルを最大限に引き出すべく、堅守速攻スタイルで結果を出した。

 システムにもこだわりはなく、4‐4‐2、4‐2‐3‐1、4‐1‐4‐1など柔軟に変えていく。5バックで逃げ切りを図ることもある。

 若手を積極的に起用するよりも、信頼を置くベテランを重用する保守的な人選に偏りがち。10年W杯南アフリカ大会でのベテラン重用は国内で厳しく批判された。昨季まで率いたエスパニョールでも、安定した成績を残してはいるが、控えの若手をほとんど起用しないことが、クラブ内外で議論の対象となった。

 ストレートな言葉で言い切るタイプで、クラブの幹部や選手と衝突することもたびたびあるが、普段は温厚。人情味あふれる人柄で、周囲の信頼は厚い。ラテン気質で熱くなりやすいため、試合中は人が変わったように汚い言葉を連発して処分を受けることもしょっちゅうある。今年1月には4試合のベンチ入り禁止処分を受けたほどで、とにかく熱い監督だ。

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