小倉名誉会長、アギーレ後任6月でいい
日本サッカー協会の小倉純二名誉会長(76)が20日、都内で、ハビエル・アギーレ前日本代表監督(56)の後任に関して、「(日本が参加するW杯ロシア大会アジア2次予選が始まる)6月までに間に合えばいい」と私案を語った。その上で、国際親善試合・チュニジア戦(3月27日・大分)、同ウズベキスタン戦(31日・味スタ)に関して、代行監督を立てても構わない考えを示した。
小倉名誉会長は、過去に日本人3人目の国際サッカー連盟理事を務めるなど海外サッカー界にも造詣が深い。それだけに、日本代表監督の交渉の難しさを熟知している。後任の進ちょく状況について、「知らないよ」と前置きした上で、自らの経験を踏まえて語った。
「これまで日本で仕事をしたことがない外国人監督を呼んでくるのは、本当に難しい。監督が(日本行きを)『いい』と言っても、(腹心の)コーチの家族が『まだ子供が小さいからダメ』ということも過去にあった。それも含めて、すべてで合意しないといけないのは難しい」
その上で「今は仕事をしている人もいる。残りの契約期間などもあるし、一番大事なのは6月。そこに間に合えばというのはある。僕が会長をやっていた時にも、ザッケローニ(元監督)がビザの問題で代行を立てたこともあった。原選手(現専務理事、当時技術委員長)がやったでしょ?」と語った。メドとして、日本が参加するロシアW杯アジア2次予選のスタートとなる6月を挙げた。
3月の代行監督の候補については「原専務理事でもいいんじゃないの?」と、冗談まで飛び出した。最後には「継続した路線で選ぶことが大事だから。あとはとにかく、交渉ごとなので(正式決定を)待ってあげてください」と、報道陣にお願いをしていた。