先発総入れ替え!ハリル流で連勝5発!

 「JALチャレンジカップ、日本5-1ウズベキスタン」(31日、味スタ)

 日本は、MF青山敏弘(29)=広島、FW宇佐美貴史(22)=G大阪=とFW川又堅碁(25)=名古屋=の代表初得点などでウズベキスタンに5-1で大勝した。バヒド・ハリルホジッチ監督(62)は就任後2連勝。FW岡崎慎司(28)=マインツ=は2戦連続ゴールを挙げた。2-0で勝利を収めた3月27日のチュニジア戦(大分)から先発を総入れ替え、超攻撃戦法がさく裂した。

 ピッチに放たれた11匹の“猟犬”は、飢えていた。既に戦意を失いつつある相手を徹底的に追い回し、ボールを奪う。勢いを緩めず、容赦なく貪欲にゴールを目指す。もぎ取ったのは5得点。「選手にブラボーと言いたい。スペクタクルな試合だった」。ハリルホジッチ監督は、興奮気味に大勝を振り返った。

 就任からわずかな期間で臨んだが、GK2人を除く全27人を起用した上で、J発足後ではオシム元監督以来2人目となる初陣からの2連勝。この日は初戦から先発メンバーを全員、入れ替えた。だが、最も目を引いたのは、結果よりも、指揮官の哲学が短期間で浸透している点だ。

 攻守両面で強さと速さを求めるスタイルでは、ミスが多発する。それでも選手はミスを恐れずに、指揮官の要求通りのプレーを見せた。この日奪った5発の中で「青山の1点目がスペクタクル」と話したが、自らの哲学が最も表れたゴールはMF柴崎の得点という。

 「チームの哲学だ。岡崎はボールについていき、柴崎に点を取らせた。これは素晴らしい。珍しいこと。どこにも存在しない」。選手に求める強さと速さは、規律を重んじるチームのためにあるもの。哲学は、既にチーム内に息づいている。

 緻密な戦術家としての一面も見せた。後半からはDF水本をボランチに配置。守備ラインを下げろと指示したのは「わなです。相手を前に来させて、ボールを奪って、素早く攻めろと。それで4点取れました」。自信をみなぎらせて語る姿が頼もしかった。

 新生代表がどこまでも高みを目指し、競争と成長を繰り返しながら歩みを進める。

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