“ハリル流”浸透訴える 熱弁60分

 サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)は6日、都内のJFAハウス内で行われた各世代別代表のコーチングスタッフ会議に出席し、各世代別代表の監督やコーチを前に、予定時間の6倍となる1時間にわたって熱弁を振るった。A代表と同じく「球際の強さ」の定着、将来の日の丸を背負うエリートたちに対しても“ハリル流”の浸透を求めた。

 JFAハウス内の会議室に集まったのは、U-15代表から、リオ五輪を目指すU-22代表の監督とスタッフ陣。会議の冒頭で言葉を求められたハリルホジッチ監督は「球際の強さ、攻撃時の優先順位など、下のカテゴリーから意識をさせてほしい」と要望した。自身がA代表で教え込む哲学を、未来のサムライたちにも求めた。

 会議に出席した日本協会の霜田技術委員長は「内容としてはこの前のA代表合宿でしゃべったことが中心だが、フル代表(A代表)に入ってからいきなりやるのが難しいことを、下の世代の代表からやって欲しいという話しだった」と説明。指揮官の熱弁は当初の5~10分間程度という予定を大幅に超え、約1時間に及んだという。

 A代表も含めた4カテゴリーの芯を、一本に通す作業だ。これまで、各世代別代表でも技術力を武器に支配率を高めるスタイルに主眼が置かれていた。だが昨年は各世代が世界大会のアジア予選でそろって敗退した。

 「今までのスタイルも続けるが、それだけでは勝てない。今までは(支配率を高める)ポゼッション、これからはカウンターといった二元論では取り組まない」。そう霜田委員長が語る通り、A代表でハリルホジッチ監督が求めている、ゴールから逆算するような多彩な攻撃スタイルの習得を全ての世代に求めていく。

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