宇佐美が同い年のライバル武藤に挑戦状
「W杯アジア2次予選、日本-カンボジア」(3日、埼玉)
サッカー日本代表は1日、さいたま市内で冒頭15分を除いて非公開で調整した。バヒド・ハリルホジッチ監督から「能力が高い」と期待を寄せられているFW宇佐美貴史(23)=G大阪=は戦術練習ではサブ組に入ったとみられるが、左FWの定位置取りへ意欲満々。同い年で好調のFW武藤嘉紀(マインツ)に挑戦状をたたきつけた。
譲る気などない。宇佐美は、6月のW杯アジア2次予選・シンガポール戦に左FWで先発した。もっとも、最近はクラブで結果が出ず、8月の東アジア杯も不発。武藤が定位置争いで一歩リードしているとみられるが、奪い返す覚悟だ。
ドイツに移籍し、成長を続ける武藤に対して、宇佐美はゴールが遠い。東アジア杯を含めて公式戦は8試合不発。「彼は結果を出しているので、僕も出さないと」。焦りもあるが、疲労も不慣れなポジションも言い訳にはしない。
クラブでも最近は2列目の左でプレーする機会が増えた。「感覚も、どうゴールに近づくかというイメージも良くなってきている」と自信を見せる。
前日の練習では、ハリルホジッチ監督から体脂肪について言及された。これまでのようなゲキではなく「よくなっている。続けていけ」というメッセージに変わった。92年生まれの争いに勝ち残り、約1カ月ぶりにゴールの扉をこじ開ける。