本田4戦連発ゴール決める!!
「W杯アジア2次予選、シンガポール0-3日本」(12日、シンガポール)
E組の日本は、シンガポールに3-0で勝利を収めた。1-0の前半26分にはFW本田圭佑(29)=ACミラン=のアジア予選4戦連続ゴールで加点。後半42分にはDF吉田麻也(27)=サウサンプトン=が3点目のゴールを奪った。日本は試合のなかったシリアを抜き、勝ち点13でE組首位に立った。次戦は17日にカンボジアと対戦する。
鬱憤(うっぷん)を晴らす一発だった。1-0の前半26分、清武-武藤とつなぎ、走り込んだFW本田が左足を強振。相手DFに当たってコースが変わったシュートは、体勢を崩したGKをあざ笑うかのように、ゴールへ吸い込まれていった。
W杯2次予選4試合連続ゴールとなる代表通算33得点目。「いい時間帯、いい形で追加点が取れて良かった」。珍しく飛び上がって右拳を突き上げ、体全体で喜びを表現した。
かつてない逆境に立たされていた。ACミランでは9月22日のウディネーゼ戦以降、約1カ月半も先発の座から遠ざかっている。代表合流直前のアタランタ戦(7日)で18分間ピッチに立ったが、10分間以下の出場が続いていた。「今はベンチの人の気持ちが分かる。違った視点も持てる」と苦境をポジティブに捉えていたが、その心中は計り知れない。
前半20分には左足クロスでFW金崎の代表初得点を演出。同24分には得意の直接FKで相手ゴールを脅かした。ただ、万全とは程遠いコンディションは隠しようがなかった。徐々に目を引くプレーは減り、後半38分に交代でピッチを後にした。
敵地で“リベンジ”を果たす快勝にも「全体的に出来は良くなかった。アウェーで簡単な試合は一つもない」と満足感はない。年内最終戦となる17日のカンボジア戦を見据え「いい準備をしたい」。再び勝ち点3を手にして、本田が代表での1年を締めくくる。