南野五輪決めたらA代表優先
サッカーU-23日本代表が3月下旬に予定している海外遠征(場所未定)と、W杯ロシア大会アジア2次予選(3月24日・アフガニスタン戦、29日・シリア戦)2試合の招集メンバーが重なった場合、日本協会がA代表を優先させる考えであることが13日、分かった。U-23代表ではMF南野拓実(20)=ザルツブルク=ら数人は既にA代表招集経験があるが、五輪本大会に向けた強化へ、より厳しい舞台を経験させていくことになる。
日本協会幹部によると、3月下旬に予定している海外遠征は、W杯アジア2次予選が開催される国際Aマッチデー期間(3月21~29日)に行うことが決定的となっている。A代表ハリルホジッチ監督とU-23代表手倉森監督が招集を希望する選手が重複した場合、同幹部は「A代表を優先させる」との考えを明らかにした。
U-23代表では昨年10、11月にA代表に選出されたMF南野をはじめ、同8月の東アジア杯で初招集されたMF遠藤やFW浅野がハリル体制下でのA代表経験者となっている。今後も継続的に選出される可能性も高く、その場合は世界的な例にならい、上のカテゴリーでの活動となる。
U-23代表は5月中旬にも国際親善試合(対戦相手未定)を予定しており、その後、フランスで開催され、ポルトガルやメキシコなどリオ五輪出場国も参加するトゥーロン国際(5月18~29日)にも招待されている。
一方、A代表も国際Aマッチ期間中(5月30~6月7日)にキリン杯(6月3日・対戦相手未定、6月7日・対戦相手未定)を開催する。U-23代表とA代表に連続して招集されれば1カ月近くも拘束されることになり疲労の蓄積も懸念される。そのため、A代表招集予定の選手はトゥーロン国際不参加となる可能性もある。
中心選手はよりレベルの高い環境に身を置き、個の力を高めていくことで五輪本大会に向けた強化策とする。