“とにかく明るい三竿”初出場へ
「サッカー・U-23アジア選手権、日本-サウジアラビア」(19日、ドーハ)
サッカー男子のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権に臨んでいる日本代表は18日、1次リーグB組最終戦のサウジアラビア戦に向け、試合会場で前日練習。既に同組1位で準々決勝進出を決めている日本は新戦力を起用する方針で、チーム最年少のDF三竿(みさお)健斗(19)=鹿島=の今大会初出場が確実。“とにかく明るい”チーム最年少が「存在感を見せたい」と意気込んだ。
手倉森ジャパンが誇る“ムードメーカー”が、今大会初めてピッチに立つ。手倉森監督はサウジアラビア戦で、出番のなかったフィールドプレーヤー3人の起用を明言。三竿の出場が確実となった。
チーム最年少ながら、“とにかく明るい”キャラクターで抜群の存在感を放つ。タイ戦後の16日夜に、宿舎で行われたMF南野とスタッフの誕生会でも得意の一発芸を披露した。「リズム系とじわじわ来る系」(三竿)のネタで、二度すべりながらも“三度目の正直”で笑いを獲得。南野は「非常にいい働きを見せてくれた。戦っていた」と高評価を与えた。
お気に入りの芸人はCOWCOW。ユーチューブなどでネタを集め「同じネタは2度やらない」とこだわりを持つ。周囲の度重なるムチャぶりにも「東京Vユース時代に培った」という鋼のメンタルで乗り越えてきた。
昨年末の石垣島合宿でアピールに成功し、残り2枠に滑り込んだ。センターバックとボランチをこなせ、指揮官が評価する「バランサーとしての能力」をピッチ外でも発揮している。
プロ1年目の昨季はJ2東京Vで全42試合中39試合に出場。今季はさらなる成長を求めて鹿島に完全移籍した。UAEで開催された13年U-17W杯で16強に進出しており、中東での経験も豊富だ。
サウジアラビア戦に向けて「フィジカルが強い相手なので存在感を出したい。試合に出てネタもできないくらいヘトヘトになりたい」と決意を示した。消化試合とはいえ、狙うは勝ち点3。準々決勝を前に、盤石の試合運びで指揮官を安心させる。