手倉森監督OA枠に大久保熱望
リオデジャネイロ五輪に出場するサッカー男子のU-23日本代表が活用し、24歳以上の選手を3人まで起用できるオーバーエージ(OA)枠候補に、FW大久保嘉人(34)=川崎=らがリストアップされていることが8日、分かった。都内で技術委員会が開かれ、OA枠候補についての報告もされた。OA枠を含めた最終登録メンバーは7月上旬に発表される。
48年ぶりのメダル獲得を目指す手倉森ジャパンの切り札に、3年連続J1得点王の大久保が浮上した。手倉森監督はOA枠候補として、負傷者が相次ぐサイドバック(SB)と攻撃的MFに加え「前線に収まりがほしい」とセンターFWの招集を示唆していた。
複数の関係者によると、大久保は手倉森監督の強い要望で候補入り。大久保も5月の磐田戦後に「日本のため、選んでくれた監督のためという気持ちはある」と話すなど、前向きな姿勢を示している。
日本協会は5月にOA枠候補15、16人のリストを作成。10日に迫った日本オリンピック委員会への派遣手続き締め切りに合わせ、5、6人程度に絞り込んだ。技術委員会終了後、霜田技術委員は「クラブとはコンタクトを取っている」と話し、候補選手の所属クラブと調整を進めていることを明かした。
ほかにもFW大迫勇也(26)=ケルン=や、センターバックとSBをこなせるDF塩谷司(27)=広島、DF藤春広輝(27)=G大阪=らも候補入りしており、15日にもOA枠も含めた大枠メンバー35人程度が各クラブに通達される予定となっている。ブラジル視察中の手倉森監督は9日に帰国。OA枠招集に向けた交渉が本格化する。