澤15年W杯に行く!代表復帰で完全復活
「女子サッカー国際親善試合、日本2‐0ナイジェリア」(22日、長崎県立総合)
女子日本代表「なでしこジャパン」がナイジェリア代表に2‐0で快勝した。6月20日のニュージーランド戦以来、94日ぶりに代表戦復帰を果たしたMF澤穂希(35)=INAC神戸=は攻守で存在感を示し、昨年8月のロンドン五輪決勝以来のフル出場で今年の代表最終戦を締めくくった。FW大儀見優季(26)=チェルシー、MF川澄奈穂美(28)=INAC神戸=が得点し、初出場のDF三宅史織(17)=JFAアカデミー福島=が完封に貢献した。
頼れる姉さんが完全復活を遂げた。主将のMF宮間とのダブルボランチでフル出場。守備を重視した前半から一転、後半開始直後には相手ゴールまで詰め寄りシュートを放った。相手GKに止められ、悔しさから雄たけびを上げる姿は迫力十分。ピッチ上の存在感は相変わらずだった。
内容も結果も伴った復帰戦を「すごい久しぶりに代表で戦って、みんなともできて、楽しい90分でした」と振り返った。来年のW杯アジア予選へ「選ばれればですけど、コンスタントにやれるようにしたい。W杯に行くのが目標なので」と語り、15年カナダW杯出場に意欲を見せた。
将来については普段から多くを語らない。20年東京五輪開催が決まった後も「私なんか41歳とかですよ」と笑いを誘った後で「1年1年結果を残すだけ」と語っていた。すっきりとW杯への意欲を示せるほど、今年最後の試合に手応えは大きかった。
初出場の三宅には、試合前に「自分も近賀も宮間もいる。助け合えるから」と、声をかけ緊張を解きほぐした。35歳と16日での出場を果たし、女子代表での歴代年長出場記録は2位に。まだまだ澤の影響力は計り知れない。