なでしこ快勝でW杯王手 川澄2ゴール
「女子W杯予選兼アジア・カップ、ベトナム0-4日本」(16日、ホーチミン)
1次リーグA組第2戦で、日本はMF川澄奈穂美(28)=レイン=の2得点などで、ベトナムに4‐0で快勝し、通算1勝1分けの勝ち点4とした。日本は得失点差で首位に立ち、オーストラリアが2位、ベトナムが3位、ヨルダンが4位。日本は18日にA組最終戦でヨルダンと対戦する。A、B組ともに上位2チームが準決勝に進み、5位までが来年のW杯(カナダ)に出場する。
重苦しい空気を川澄の一撃がかき消した。前半44分、左CKを受けたDF上尾野辺がペナルティーエリア内でつなぎ、エリア外で待っていた川澄へ。右足でミートしたシュートを、GKは見送ることしかできなかった。
日本に勝てば男女を通じて初めてのW杯出場が決まる開催国ベトナムは、堅い守備からカウンターを狙ってきた。気温は約30度。湿度も高く、体力を消耗する環境で先制点を奪えずにいたが、川澄が流れを変えた。
後半24分には右サイドから中央へ正確なセンタリングを上げ、FW大儀見のなでしこ歴代単独2位となる通算50点目をアシストした。同42分には、川澄が冷静な判断で自身2点目を決めた。最高のムードでW杯出場に王手をかけた。