澤が代表落選 佐々木監督、奮起促す

 日本サッカー協会は16日、親善試合・カナダ戦(25日・エドモントン、28日・バンクーバー)に臨む、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバー21人を発表した。会見に出席した佐々木則夫監督(56)は、選外となった大ベテランのMF澤穂希(36)=INAC神戸=について「特別扱いはしない」と話した。

 実力を誰よりも知っている佐々木監督だからこそ言える、厳しい言葉だった。「澤選手に関しては、今のクラブでのパフォーマンスと代表への意欲を上げて欲しい」と語り、澤に奮起を促した。

 08年から6年にわたり代表の指揮を執る佐々木監督は「澤がいい選手であることと、いいところと悪いところも熟知している」と前置きした上で「特別扱いはしない。国内と欧州組でボランチで試してみたい選手がいる」。熟慮の末、来年の女子W杯カナダ大会のシミュレーションとなる遠征から外した。

 負傷以外の理由では、9月のアジア大会(韓国・仁川)に続いて2度目の代表落選となったが、指揮官は澤の代名詞でもある背番号10を「大会規定で(番号を)詰めないといけない場合を除き、W杯までは空けておく」と話し、澤への配慮も見せた。大ベテランの復活を誰もが望んでいる。

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