INAC澤 134日ぶり弾も6位後退

 「なでしこリーグ・エキサイティングシリーズ、INAC神戸1-1岡山湯郷」(3日、富山)

 熊田喜則新監督(53)の初采配となったINAC神戸は岡山湯郷と1-1で引き分けた。前半12分にMF澤穂希(36)が先制点を挙げたが、追い付かれた。INAC神戸は4試合未勝利となり、勝ち点8で6位に後退した。

 生まれ変わったINAC神戸の象徴がMF澤だった。前半12分、MF中島の右クロスに頭で合わせ先制のネットを揺らした。「目が合っていいボールが来た。触るだけだった」。澤にとって6月22日の仙台戦以来134日ぶりとなるゴールは、記念すべき熊田新体制の初ゴールとなった。

 10月下旬の日本代表カナダ遠征は選考外。佐々木監督は「クラブでのパフォーマンスと代表への意欲を上げてほしい」と奮起を促した。その言葉に応えるかのように、中盤の底から何度も前線に飛び出し存在感を発揮。視察に訪れた代表スタッフの前で復調ぶりをアピールした。

 新布陣4-2-3-1が機能し、相手の倍以上となる15本のシュートを放ち圧倒した。それでも指揮官の初陣を勝利で飾ることはできず、澤は「勝ち切れなかったので収穫とは言えない」と厳しい表情を崩さなかった。

 4連覇は既に消滅し上位リーグでも最下位に後退した。残されたタイトルは5連覇が懸かる皇后杯のみ。「いいチームに仕上げていきたい」。澤の完全復活なくして、女王の復活はない。

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