サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が１８日、２連覇を狙う女子Ｗ杯カナダ大会（６月６日開幕）へ向けて、香川県丸亀市内で合宿を開始し、ランニングを中心に約１時間、軽めのメニューで汗を流した。昨年５月以来の代表復帰となったＭＦ澤穂希（３６）＝ＩＮＡＣ神戸＝も笑顔で参加。ピッチに立てば男女を通じて史上初の６大会連続出場となる大舞台へ意気込みを示した。

　昨年５月の女子アジア杯以来の復帰。久々に代表ジャージを身にまとった澤は「いよいよ始まるなという感じ」と気合十分。主将のＭＦ宮間が「お手本の選手。戻ってきたというよりも、いて当たり前」と語ったように、なでしこジャパンにおける存在感の大きさは以前のままだった。

　リーグ戦では開幕から全９試合にフル出場中。体力面での不安が懸念されるが、「いたって普通」と問題がないことを強調。ジョギングで先頭を走り、ボール回しにも笑顔で加わるなど、日の丸を背負う喜びが全身からあふれ出ていた。

　所属クラブでは背番号８をつけているが、代表では代名詞ともいえるエースナンバーの１０番を背負う。「リーグ戦とはまた違った雰囲気がある。日本代表の１０番はいろんな意味で重い」と、改めて責任感を口にした。

　「どう考えても最後でしょ」と今回がラストＷ杯であることを表明している。１９９３年、１５歳での代表デビューから２２年。「結果にこだわって期待に応えたい」。集大成となるＷ杯連覇へ闘志を奮い立たせた。