なでしこ7度目のW杯で初1位突破!
「カナダ女子W杯・C組、日本1-0エクアドル」(16日、ウィニペグ)
1次リーグ最終戦4試合が行われ、C組の日本はエクアドルを1-0で下し、3連勝の勝ち点9で同組1位となって決勝トーナメントに進んだ。前半5分、FW大儀見優季(27)=ウォルフスブルク=の今大会初得点で先制。その後の好機は生かせなかった。23日(日本時間24日)にバンクーバーで行われる1回戦で、オランダかタイ、F組3位のいずれかのチームと対戦する。
日本は格下のエクアドルを難なく退け、7度目のW杯で初の1次リーグ1位突破を決めた。ただ、2戦で16失点していた相手に1得点では物足りない。佐々木監督は「形はそこそこできた。あまりネガティブにならずに決勝トーナメントへ向かわせたい」と努めて前向きに話した。
守備陣を入れ替えて4人が初先発した。前半5分、MF宮間あや(30)=岡山湯郷=の左クロスを起点に大儀見が先制。16分には宮間のヘディングがクロスバーをたたいた。大量点の気配も漂ったが、その後の攻撃は停滞した。
「単調だった」とはFW大野忍(31)=INAC神戸=。引いて守る相手に対し、サイドにボールを出してから折り返す形に終始した。指揮官が強く意識づけてきたミドルシュートは数えるほど。布陣やメンバーを変えた後半も機能せず、DF鮫島彩(28)=は「これからの相手はエクアドルより守備が強い。サイドからだけでは得点になりにくい」と危機感をにじませた。
開幕前に監督が掲げた「とにかく1位通過。全て勝つ」という目標はひとまずクリアした。2連覇を目指すチームにとってはここからが本番。次戦まで中6日とリフレッシュできる期間がある。あらためて1次リーグの課題を洗い出し、腰を据えて修正に取り組む。