高見盛、申し合い“強制退場”で半泣き
「大相撲秋場所」(9日、両国国技館)
東十両8枚目の高見盛(36)=東関=が6日、東京・墨田区の友綱部屋へ出稽古し、申し合いを“強制退場”させられた。引退危機を抱えて臨む秋場所へ不安を残した。
関取同士の申し合い。新十両の大喜鵬、新入幕の旭日松に屈して迎えた魁聖との一番。簡単に押し出されると東関親方(元幕内潮丸)から「稽古にならんから四股でも踏んでおけ」と一刀両断され、泣きそうな表情で四股を踏み続けた。幕下、三段目を相手にした10番でも5勝5敗だった。
幕下へ陥落すれば引退が濃厚。角界一の人気は健在だが、十両残留には5勝が必要だ。白鵬も報道陣に水を向けられ「気力は感じる。場所を盛り上げてほしい」と言及した。高見盛は「体はしんどいけれど頑張る」とポツリ。哀愁を漂わせながら、自転車に乗って引き揚げた。