鳴戸部屋元力士2人セクハラなどで提訴
大相撲の鳴戸部屋(千葉県松戸市)に所属していた元力士2人が、セクハラ行為や暴行で精神的苦痛を受けたなどとして、昨年11月に死去した先代鳴戸親方(元横綱隆の里)の法定相続人らに計2200万円の損害賠償を求め、1日までに千葉地裁松戸支部に提訴した。提訴は9月10日付。
訴状によると、元力士(18)は2010年7月ごろから、同部屋所属の行司に抱きつかれたり、下半身を触られたりするセクハラ行為を受けた。他の力士らにも竹刀で殴られるなどして、今年1月に引退した。
別の元力士(22)は昨年2月、ちゃんこの味付けをめぐって先代親方に角材で殴られたほか、他の力士らに集団で暴行され「身体的、精神的苦痛を負った」などとして、同年5月に引退した。
2人は「集団暴行やリンチ行為は日常的だった」と指摘。先代親方の法定相続人の妻子や、部屋所属の行司を訴えた。