遠藤の後輩、川端が初のアマ横綱に

 「全日本相撲選手権」(8日、両国国技館)

 日大勢の対決となった決勝で川端翔伍が工藤豪人を押し倒して初のアマチュア横綱に輝き、大相撲の幕下15枚目格付け出し資格を獲得した。川端は3回戦で過去2度優勝の松永六十四(長崎・猶興館高教)を破るなど、前に出る積極的な取り口が光った。昨年準優勝の正代直也(東農大)は3回戦で敗れた。

 決勝トーナメントに臨む前、川端は前回覇者でもある大相撲の幕内遠藤の訪問を受けた。石川・金沢学院東高と日大の1年先輩から「相手に引かせるような相撲を取れ」と助言された。それを守って初のアマチュア横綱になり「遠藤先輩に続いて優勝できてうれしい」と興奮気味だった。

 大阪市平野区出身で、小学4年から相撲を始めた。これで幕下15枚目格付け出しの資格を得た。「おめでとう」と声を掛けてくれた遠藤について「めちゃくちゃ有名になってもう別人という感じです」と冗談めかした。そんな先輩と近い将来、同じ舞台で闘う日がくるかもしれない。

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