大砂嵐 ハックシ“ヨン”連勝

 「大相撲春場所4日目」(12日、ボディメーカーコロシアム)

 エジプト出身の東前頭11枚目、大砂嵐(22)=大嶽=が平幕でただ一人、無傷の4連勝を飾った。場所前から苦しむ花粉症と風邪に耐え、臥牙丸を上手投げで破った。ホープ遠藤は大関琴奨菊に押し出されて4連敗。横綱白鵬は隠岐の海を、横綱日馬富士は栃乃若をともに寄り切り、全勝を守った。

 鼻がムズムズ、くしゃみも止まらない。大砂嵐が花粉症に苦しみながらも、連勝を4に伸ばした。

 2戦2敗と分の悪かった臥牙丸に立ち合いで押されたが、土俵際、粘って回り込む。左まわしを取ると、199キロの巨漢を投げ、土俵に転がした。

 「2回負けていたし、引くのは気を付けようと思っていた。左を取ったのが(良かった)ね」と、安どの表情を浮かべた。

 約2週間、花粉症にかかっている。11年8月に来日して2年半、母国でも未体験だった症状だ。風邪も併発し、場所前から大阪で病院に通い続けている。

 「まだ鼻とせきがね。昨日(11日)も病院に行って、新しい薬をもらった。何回も病院に行ったけど、その度に違う処方せん。今回も薬が合うか分からない。毎回、先生が違うことを言う。不思議の国にいるみたいだ」。エジプト人の“花粉症にいい薬探し”は難航している。

 症状が出れば夜中に目が覚めるなど、体調は万全ではない。それでも平幕でただ一人、全勝をキープ。今は白星が1番の薬となっている。「あした初日と思って」と気を引き締めた大砂嵐。遠藤の話題を吹き飛ばし、荒れる春場所の主役になる。

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