日馬富士、母国モンゴルで「泥治療」
大相撲名古屋場所2日目から右肘の負傷で休場していた横綱日馬富士(31)=伊勢ケ浜=が22日、札幌市で行われた巡業で休場以来初めてファンの前に姿を見せ、土俵入りを披露した。
朝稽古から姿を見せた日馬富士は、四股や砂袋を持ちながら軽めに体を動かした。土俵入りでは大歓声を浴び「気持ちいいよ。稽古を見てると入りたくてしょうがない」と白い歯を見せた。
元横綱朝青龍もやっていた「泥治療」の効果が出ている。名古屋場所後、母国モンゴルに約2週間帰国。右肘に泥を塗る治療を施した。全治1カ月の負傷に多くを語らなかったが「効きますね」と回復を実感する。
下半身も鍛えてきた。亡き父の出身地、ゴビアルタイにそびえる富士山(標高3776メートル)と同じぐらい高い山に登った。「すごいトレーニングになる。ケガに負けずに頑張るって気持ちで帰ってきた」と日馬富士。秋場所(9月13日初日、両国国技館)出場の見通しには「今は(時期が)早い」と話すにとどめたが、復活に向けて気合は十分だ。