駄目押し白鵬に呼び出し 井筒親方骨折

 「大相撲春場所9日目」(21日、エディオンアリーナ大阪)

 横綱白鵬は取組後、審判部に呼び出され、危険な駄目押しに関し注意を受けた。8日目の嘉風戦で勝負が決した後に相手を吹っ飛ばし、土俵下で激突した井筒審判部副部長(元関脇逆鉾)が病院へ救急搬送された。同副部長はこの日、左大腿骨頚部骨折で、手術、リハビリも含め約3カ月の加療と診断された。

 伊勢ケ浜審判部長(元横綱旭富士)は「昨日のことだけでなく、今までのこともある。駄目押しは危険だと意識してもらわないと。注意するべきことはしていく。本人のためにも」と苦言を呈した。

 横綱はこの日も栃煌山に左張り手から右肘をぶつける荒々しい内容で勝ち越しを決めたが、さすがにばつが悪そうな表情。「軽いケガじゃなく、大きなケガ。申し訳ない。(おわびに)何でもしたい気持ち」と神妙だった。「私も土俵際で弱いところがあり、修正したかった。(今後は)土俵の中で勝負をつけられれば」と反省し、井筒副部長の見舞いに行く意向も示した。

 「(今後に)影響?なければいいね」と横綱。逆転Vムードに自ら水を差してしまった。

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