白鵬 涙の理由はアルツハイマー病の父

 春場所で4場所ぶり36度目の優勝を果たした横綱白鵬が28日、大阪市内で会見し、父ムンフバトさん(74)がアルツハイマー病を患い闘病中であることを明かした。

 「オヤジにいい報告ができる。体を悪くしてアルツハイマーの病気をしてますから」

 ムンフバトさんは、年1度のモンゴル相撲で6度優勝している。年6場所換算で、V36の目標を果たしたことは格別の喜びだった。「オヤジに並んで、8カ月ぶりの優勝というのがあってね、こみ上げた」。優勝インタビューでの涙は祖国の父を思ってのものだった。

 千秋楽の横綱日馬富士戦では、変化して勝ったことにヤジも飛んだ。「自分でも悔しい」と釈明しながら「稀勢の里も9日目に(変化が)ありましたから、あまり文句も言わないだろう、と。勝負ですからね」と説明した。

 「おかげさまで、おいしいお酒がのめました。ずーっとシャンパンばかり」と赤ら顔の横綱は終始、ご機嫌だった。

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