貴乃花親方“敗戦”「肩の荷下りた」
日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で理事会を開き、八角親方(52)=元横綱北勝海=が理事長に再任された。評議員会で選任された親方10人の理事による互選で、貴乃花親方(元横綱)との一騎打ちを制した。出席者によると、推薦を受けた八角、貴乃花両親方を除く多数決で6対2だった。
淡々と“敗戦”を振り返った。貴乃花親方は「肩の荷が下りた。すがすがしい気持ち。今日で終わり」と静かに語った。理事会後、支持者の山響親方と2人で、口を結んだまま議場を後にした。しかし、数時間後、横綱審議委員会に出席した後は、すがすがしさを漂わせた。
今後の役職は不透明だが「理事長に与えられた役割を全うするだけ」と言い切った。ただ、支持者の親方衆とは「仲間と相撲界を考えて、明日を切り開いていくような議論はできる」と結束を誓った。
理事として協会運営に携わるが「本分としては弟子を育てることと、強い日本の出身力士の横綱、大関を1人でも多く輩出していく、ということだと思う」とさばさばと語った。理事長再挑戦については明言しなかった。