手つき厳格化で立ち合い不成立続出
「大相撲夏場所・3日目」(10日、両国国技館)
手つき不十分で、立ち合い不成立が頻発した。松鳳山-徳勝龍、大栄翔-大砂嵐、貴ノ岩-栃ノ心で審判長を務めた審判部の友綱副部長(63)=元関脇魁輝=が次々と手を挙げ指摘。大栄翔は一度は勝利したが、大砂嵐の手つき不十分による取り直しで敗れてしまった。大砂嵐は「負けたと思った」と胸をなで下ろし、大栄翔は「自分が負けただけ」と、怒りの表情で話した。
場所前の力士会で、審判部は立ち合いの改善を求めた。だが「あまりにも無頓着で自分勝手。特に松鳳山と大砂嵐」(友綱親方)と目に余ったため、厳格化に踏み切った。
今場所から一新された審判部は白鵬の駄目押し、琴勇輝の雄たけびなどを厳禁。「立ち合いの不成立が続くようなら今後は力士を呼んで注意する。『本気だぞ』と受け取ってもらえれば」と妥協なく改革を進める。