コンラッドに口出さん!水谷Cが明言
阪神・水谷実雄チーフ打撃コーチ(65)が18日、新加入のブルックス・コンラッド内野手(33)の開幕までの調整法に関し、放任主義を貫く考えを示した。メジャー5年の実績と経験を尊重し、本人から助けの要請がない限り、口出しは避ける。
「コンラッドは自由にやらせるよ。早めに仕上げてくれるに越したことはないけどな。基本的な練習メニューは組むけど調整は任せる。頭ごなしに外国人選手に口を挟むとロクなことないから」。仕上げていくまでの段階として大枠のメニューは課すが、調整ピッチや個別練習は本人の意思に任せる方針だ。
19年のコーチ歴を誇る水谷コーチをしても、キャンプ、オープン戦中に外国人選手の力量を測るのは難しいという。「彼らはキャンプ、オープン戦で全く打てなくても、シーズンが始まると突然打ちだすし、全く逆の選手もいる。だから、コーチが余計な口を挟まない方がええんよ」。経験則に基づき、開幕までは見ることだけに徹する。
忍耐力勝負だ。「本人がどうしてもと言うまではアドバイスはせん。よっぽどのことがない限りはな。こっちも我慢よ」。打っても、打たなくても一喜一憂はしない。じっくりと観察し、特徴と欠点を把握し、しかるべき時に備えてコンラッドのデータを蓄積することに重きを置く。