藤浪「自分に厳しく」プロで生き残る
昨季限りで現役を引退した金本知憲氏が19日、西宮市の選手寮「虎風荘」で新人を含む若手選手、スタッフを相手に約1時間の講義を行った。
尊敬する金本氏と初対面を果たした藤浪は「自分に厳しく」することを誓った。21年間生き抜いた一流選手から語られたプロ野球の現実。その重みを深く受け止めた。
「活躍できる何人かに残るためには、自分に厳しくなければいけない」。ドラフト1位といえど、活躍できる保証などない。自分に妥協しない者が生き残れる世界だと、改めて教わった。
プロ入り後も藤浪流を貫き、練習に取り組んできたが「もっと考えて練習をしていきたい」と早速、自分への厳しさを実践していく。
新人合同自主トレの第3クールに入ったこの日、2日ぶりにブルペン入り。過去4度よりも強めの投球で38球を投じた。「7~8割の力で投げた。感覚としては、あまり良くなかった」と課題の肩の開きなどの修正ポイントを挙げた。
講義の中では、金本氏から直接質問をされた。「自分のいいときの感覚があるだろう」と問われ、うなずいた。「それを忘れないようにな」と受け取った金言。短いやりとりだったが、黄金ルーキーの胸には、しっかりと刻まれた。