阪神・松田遼馬投手（１９）の１軍キャンプスタートが２０日、内定した。鳴尾浜の自主トレを視察に訪れた山口高志投手コーチ（６２）が「１軍（キャンプ）には連れて行こうと思っている」と明言。阪神の２０１３年初対外試合となる、２月１０日・日本ハム戦（名護）の練習試合への登板も示唆した。

　ブルペンに迫力あるミットの音が響く。松田の投球に、山口コーチはくぎ付けになった。「２月１日に全力で行けるように仕上げているんじゃないか」。２年目右腕の仕上がりの良さに目を細めた。

　松田自身も状態の良さを自覚している。橋本を座らせ、ほぼ全力で２８球。隣で林の球を受けていた、捕手の原口も絶賛したほどだ。「原口さんに昨年より肘（の位置）も上がっているし、球に角度が出てきたと言われました」。課題でもあったフォームの修正が、球の回転の良さに表れた。

　沖縄行きに松田は「本当なんですか」と驚きを隠せなかった。山口コーチは「そこ（２月１０日）に合わせてくるんだろうな。早いうちに使いたいという感覚がある」。今年初となる対外試合で起用する可能性も示した。

　前日１９日にはデイリースポーツ評論家・金本氏の講義に出席。目的を持ち練習に取り組む。意識が変わってきたという“ポスト球児”の期待がかかる松田。絶対守護神の穴を埋めるべく、虎のリリーフ争いに殴り込みをかける。