北條「飛ばない」82振も安打性ゼロ
「阪神2軍キャンプ」(9日、安芸)
阪神のドラフト2位・北條史也内野手(18)=光星学院=がフリー打撃で82球中、ヒット性の当たりなしという結果に終わった。前日のシート打撃で左中間二塁打を放つなど打撃の評判はうなぎ昇りだが、第2クール2日目とあって疲れもあるのか、振るわなかった。
外野フライになりそうな浅い飛球が多く「飛ばないです。放り込もうと思ったんですが」と首をひねった。それでも持ち前のフルスイングは崩さなかった。「あさってが試合なので1日しかないですが、しっかり自分の形で打てるように練習していきたい」と11日の練習試合・西武戦(春野)まで修正するつもりだ。疲労については「練習後、足にハリは出るが、ひと晩寝れば治る」と気にしていない。
打撃練習後は風岡2軍守備走塁コーチの下で守備練習。携帯電話の録画機能で自身の姿を撮影してもらい、送球動作などを確認した。「自分が思っている動きと全然違い、送球方向へ体が突っ込んでいる」と欠点を確認した。
この日は大阪府堺市内の実家から父・映彦さん(47)、母・ゆかりさん(47)が車を飛ばし、応援に駆け付けた。北條は「意識しなかった」とケロリとしていたが、両親は練習する息子の姿に「元気そうです」と目を細めた。両親の滞在最終日となる11日の練習試合では、大きな快音を響かせる。